こんにちは。
キャスレーコンサルティング・経営企画部・研究開発担当の西形です。

弊社研究開発では、現在、画像処理関連の研究を行なっています。
そこで、これから3回に分けて弊社の新画像処理技術(以下、新技術という)について書いていこうと思います。

まず第1回目の今回は、
テーマ1:新技術によって何が可能となるのか?
テーマ2:新技術を利用したCSV実践モデルについて
以上2つのテーマに沿って、新技術の有用性について書いていこうと思います。

【新技術によって何が可能となるのか?】
医用画像や衛星画像を、撮影したままの生の画像よりも鮮明にする技術は多数ありますが、
弊社の新技術は従来の技術と比較して超高解像度化を達成します。
下の画像は、従来の技術で高解像度化した結果と弊社の新技術で高解像度化した結果の比較画像です。

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従来では解析しても解らなかった細かい線が、新技術によってクッキリ解りやすくなっています。

この技術の利用によって、どのようなことが可能となるでしょうか?
例えば、医用画像に新技術を用いることで得られるメリットには次のようなものがあります。

今まで統計的なデータに基づく医師の判断で行なっていた細かい線の復元処理が新技術に置き換わることで、
メリット1:画像処理の自動化による工数削減
メリット2:画像処理に人が介入しないことによる、医療事故の低減

従来よりも高解像な画像が得られることにより
メリット3:X線CT・MRI・PET・超音波検査などのトモグラフィックな検査機器の検出精度が向上し、病気の早期発見・病巣の正確な位置の把握が可能
メリット4:高解像度医用画像の学術的な利用を経た、新しい医学的な発見

また、従来の画像と同等な解像度で充分な用途では、検査機器の出力を大幅に低減できることが解っており
メリット5:検査機器の安全性獲得による用途の拡充
メリット6:検査機器の小型化による機動性
メリット7:検査機器の低価格化による検査地域の拡大

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思いついたものを箇条書きにしましたが、まだまだメリットは見つかるかもしれません。

【新技術を利用したCSV実践モデルについて】
弊社では、組織的にも個人的にもCSVの実践が推奨されています。
CSVについての説明はこちらをご覧ください。
http://goo.gl/LNVze7

弊社の新技術もCSVを実践するようにモデル化することで、社会的課題解決と競争力強化を両立することができます。
では、まず医療関連の社会的課題を挙げていきます。
課題1:医師の絶対数不足
課題2:医師の熟練度に依存する検査結果の判定と医療事故
課題3:検査を受診できる医療機関不足
課題4:医療費問題
新技術を用いて、これらの社会的課題を解決する方法を考えていきます。

体の不調を訴える前に、日常的に健康管理できる検査機器があれば、健康リスクを低減できます。(以下、プレ検査という)
更に、この検査で問題が出たとき、精密検査を行なうことでも健康リスクを低減できます。(以下、ポスト検査という)
従来では、「プレ検査=体重・体脂肪測定など」、「ポスト検査=X線CTなど」でしたが、新技術のメリット5,6,7を考慮すると、プレ検査でX線CTを受けられるようになります。

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当然、検査画像を解析して病気の有無を判断する工程で、見落としがあってはいけません。
新技術のメリット1,2,3,4より、少ない工数で見落としを低減することができます。

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この医療システムをインフラとして長期的に運用していくならば、保守・改良も充実させなくてはなりません。
弊社は、医療機関や医療学会から最新画像を参照することで、画像処理アルゴリズムの品質を管理できます。
また、医療現場での検査機器の需要に合わせたアルゴリズムの改良を基に、
新製品の提案を医療機器メーカーに促し、医療システム全体の技術レベルを上げることができます。

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このように、弊社は、画像処理アルゴリズムの品質管理・改良を通して社会的課題の解決と競争力強化を実現していくことができます。

最後に、弊社の知的財産への取り組みを紹介します。

【新技術の知財管理】
弊社の新技術は、長期間にわたる基礎研究の結果得られました。
この基礎研究は弊社の重要な財産です。
また応用技術にあたる画像処理技術は、長期的に利用されていくことになるでしょう。

弊社では、基礎研究と応用技術の重要性を考え、知財管理にも徹底していこうと考えています。
実際に、以下のような取り組みを行なっています。
取組1:基礎研究の推進、及び応用技術ノウハウの蓄積
取組2:新技術のPCT国際出願
取組2に関しては、現在、国際調査を無事にパスしています。
以後、各国での権利化を確実に行なっていく予定です。

弊社のCSV事業の展開にご期待ください。

さて、次回は、新技術の実装についてご説明したいと思います。