こんにちは。
SI部の安井です。
今回はSQL ServerのReporting Servicesについて紹介します。
Reporting Servicesとは
Reporting Servicesとはデータベースに蓄積されたレコードを、
表やグラフで表示するレポートを作成するツールです。
作成したツールはWebで公開することもできます。
では、さっそくどういったものか見ていただきましょう。
レポート作成
データベースに下のようなデータが保持されていたとします。
このデータを使って、レポートに表形式のデータを表示したいと思います。
(今回はReporting Servicesの紹介のため、導入方法は次回紹介させていただきます。)
まずは、Visual Studioより新規レポートプロジェクトを作成し、
レポートファイルを作成します。
次に、ツールボックスより表を選択し、レポートに貼り付けます。
今度はデータ取得用のクエリを定義します。
レポートデータのデータセットで右クリックし、データセットの追加を選択します。
データベースの接続設定
まずは、データを取得するために、データベースとの接続設定を行います。
データセットのプロパティより、「レポートに埋め込まれたデータセットを使用します。」を選択します。
データソースの新規ボタンをクリックすると、
データソースのプロパティ画面が開きます。
接続文字列の編集ボタンをクリックすると、
接続のプロパティ画面が開きます。
接続のプロパティより、データベース接続に必要な値を設定します。
接続方法は環境ごとに異なりますので、設定内容については省略します。
設定が完了したら、OKボタンをクリックし、
データソースのプロパティに戻ります。
接続文字列に値が入力されているのを確認したら、
OKボタンをクリックし、データセットのプロパティに戻ります。
これでデータベースとの接続設定が無事完了しました。
データの取得設定
それでは、表に表示するデータの取得設定を行います。
クエリ欄にデータ取得用SQLクエリを設定します。
ここでは全てのレコードを取得するクエリにしましょう。
OKボタンをクリックしたら、データ取得の準備が完了です。
元の画面に戻ると、先ほど作成したデータセットに、
SQLクエリで取得する項目が自動で設定されます。
これを使って表を作りたいと思います。
表とデータの連携
まずは、表のいずれかのセルを選択、
左上に出てくる四角い枠を右クリックし、
Tablixのプロパティを選択します。
プロパティのデータセット名に、先ほど作成したデータセットを指定し、
OKボタンをクリックします。
これで表とデータの連携が完了しました。
あとは各セルに表示したい内容を設定するだけです。
データ部の任意のセルにマウスカーソルを合わせ、
右上に表示される画像をクリックします。
表示されたリストから、表示したい項目を選択します。
選択した項目が、表示内容として自動的に設定されます。
それでは、全てに同様の設定を行います。
これでレポートが完成です。
では、実際にどのように表示されるか見てみましょう。
レポート上部のプレビューボタンをクリックすると、
下のような表が表示されます。
クエリひとつで簡単な表が作成できました。
また、Web上に配置するとブラウザから見ることもできます。
Webに配置すればいろいろな人が参照できるようになります。
ほとんどマウス操作ばかりで、簡単に表が出来てしまいました。
データベースさえあれば、簡単に表が作れますね。
そのほかの機能
先ほどは表について紹介しましたが、
他にもいろいろな機能があります。
【マトリックス】
マトリックスという機能を使うと、
行や列ごとにグループ分けして表示することが出来ます。
下の図は、行のグループに[担当者]・[工程]を設定、
列のグループに[作業日]を設定して表示しています。
WBSの管理などで使えそうですね。
【グラフ】
表以外にもグラフで表示することが出来ます。
下の図は、作業日ごとの各工程の時間を表す棒グラフと折れ線グラフです。
他にも円グラフや散布図などもあります。
どれも視覚的に見やすくなりますね。
まとめ
Reporing Servicesを使うと、簡単に資料などが作れます。
皆様も現場でSQL Serverを使用していたら、
ぜひ使ってみてください。