こんにちは! キャスレーコンサルティングID(インテグレーション&デザイン)部の細見です。  

今回は、前回私が執筆した記事の続きをお伝えしていきたいと思います。

■前回の記事 RAW現像で写真をより良く見せよう!

「せっかく良い写真なのに、窓ガラスに反射した室内灯がどうしても気になってしまう・・・」
「この素材写真、飛んでいる鳥だけうまく消せたらなぁ・・・」
このような経験をお持ちの方は、少なくないのではないでしょうか。

 

ちょっと待った! その写真、まだ諦めるには早い!!  

本記事では、写真に写り込んだ不要なものを除去する方法についてご紹介いたします。  

目次

  • レタッチって?
  • 作業環境
  • 不要な映り込みを消してみよう
  • レタッチのコツと注意点
  • さいごに

 

レタッチって?

まずは、「レタッチ」という言葉の基本的な意味をおさらいしましょう。  
レタッチとは、撮影後の写真の明るさを変えたり、全体的な彩度やコントラストを調整したりと、
様々な撮影後の調整作業のことを指します。

これらの作業はカメラの機能や、パソコンやタブレット端末で画像調整アプリ等を使用し行うことが一般的です。  
今回ご紹介するのは、レタッチの中でも「写真の中の不要なものを除去するレタッチ」になります。   

作業環境

前回の記事と同様、 Adobe Photoshop CCのプラグイン
Adobe Camera Raw」(以下、Camera Raw)を使用します。
※Photoshopの他に、Photoshop Elements、After Effects、Bridgeなどが
  Adobe Camera Rawをサポートしています
  

不要な写り込みを消してみよう

まずは、対象となる写真をCamera Rawで開きます。
前回同様、弊社オフィスのエントランスの写真を使って、レタッチ作業の流れをご説明いたします。

  

コントラストとハイライトを下げ、電灯の反射やセンサーダストが目立つようにしてみました。
※センサーダスト:撮像素子に付着した空気中のチリやホコリで、単に「ダスト」や「ゴミ」とも表現します

※撮像素子:フイルムカメラで言うとフイルムに該当し、レンズを通ってきた光を電気信号に変換する装置のこと

かなりの数が写り込んでいますね・・・ 根気よく、除去作業をしていこうと思います。

  

スポット除去ツール

今回使用する機能は、「スポット除去ツール」という機能になります。
画像の選択した範囲に対して、同じ画像内から似たような場所をサンプリングすることで、
選択部分を修復するというツールです。  

画面左上にあるツールバーにアイコンが配置されておりますので、こちらを選択します。

スポット除去ツールの設定

画面の右側に設定用のバーが表示されますので、それぞれ設定していきましょう。

種類 : 「修復」に設定します。
サイズ : 除去したい対象の大きさに合わせます。
ぼかし : コピー範囲の縁部分をグラデーションにして、自然に見せる範囲です。状況に応じて変えます。
不透明度 : 基本的には、100%で問題ありません。   

実際に除去してみましょう

画面左上の部分を拡大し、こちらの反射した電灯を削除してみたいと思います。
対象に修正ツールを合わせ、クリックします。
黒の実線が「サイズ」の部分、青の点線が「ぼかし」の部分です。

  綺麗さっぱり消えました!
赤の点線は元々反射した電灯のあった部分で、
緑の点線はソフトウェアが自動で判断したコピー元の部分になります。   

この調子で、他の不要な部分も除去していきましょう。
黒い点線で囲まれた部分が、スポット除去ツールの適用範囲です。
  

スポット除去ツール適用前後での比較

適用前   適用後   電灯の反射やセンサーダストを除去した結果、繁雑さの無いスッキリした写真になりました。   

ついでにRAW現像

前回の記事でご紹介した方法で、写真を仕上げてみました。 スポット除去ツール + RAW現像  

レタッチの注意点とコツ

■注意点
Photoshopと言えば、一般的になんでも消したり付け足したりできる魔法のツールと思われがちですが、
全てが簡単にできてしまうわけではありません。
スポット除去ツールにも得意・不得意が存在します。  

◇得意なもの
単純な背景(作例では白い壁など)に写ってしまった小さなセンサーダストや反射、
青空高く飛んでいる点にしか見えない鳥や飛行機など。  

◇不得意なもの
写真の中で大きめのものや、繁雑な背景の中にあるものなど。  


■撮影時のコツ

後で消せば良いと思い適当に撮影してしまうと、
思い通りに消えなかった場合に後悔してしまうことがあります。
そのため、撮影時には構図や撮影条件などをあらかじめ工夫し、
不要なものをなるべく構図内から排除することも大切です。  

■レタッチ時のコツ
レタッチ作業を進める上で修正箇所に違和感が出てしまった場合は、
スポット除去ツールの修正箇所をクリックし、以下のキーを押すことで修正の取り消しが行えます。

◇Windows   
Back Space キー
◇macOS   
delete キー   

さいごに

諦めていた写真の部分を、見事に復活させることができました。  
今回ご紹介したスポット除去ツールの使い方は、まだまだ初級になります。

応用を重ねることで、木の枝や肌のシミなどはもちろん、
さらに複雑な部分からダストを除去することも可能です。  
この記事をお読みいただき、「もしかして、あの写真でもできるかも・・・?」と思われた方は、
ぜひ一度お試しあれ。  
あなたのその写真、「もっと、よくできる」

細見 将大
CSVIT事業部 ID(インテグレーション&デザイン)部 細見 将大
新卒入社3年目のエンジニア。「Hoisys(ホイシス)」をはじめ、フロントエンドからサーバーサイドまで幅広い開発案件に従事。学生時代に写真部で活動していた経験を活かし、広報写真の撮影なども担当。