◆デッドラインのご紹介

こんにちは、田中(巧)です。
今回は、ITでのプロジェクトマネジメントの古典「デッドライン」を読んでの学びを書きます。
デッドラインは古典のプロジェクトマネジメント系の本の中でも読みやすい方です。
ストーリー仕立てに少しファンタジーを含んだ、プロジェクトマネジメントを主題とした物語仕立てになっています。
また、次に上げるようなTipsが本書の各所にちりばめられています。
このこと自体の説明はこのブログの最下段にある本をぜひ読んでみてください。今回は全101Tipsのうちの一部、「正しい管理の4つの本質」について主題を考察してみます。

正しい管理の4つの本質

  • 適切な人材を雇用する。
  • その人材を適所にあてはめる。
  • 人々の士気を保つ。
  • チームの結束を強め、維持する。

◆適切な人材を雇用する。

当たり前じゃないか?という印象を受けますが、普段、本当に「適切な人材」の定義をしているでしょうか?
これは「雇用」という言葉に紐づいていますが、プロジェクトへ要員を「アサイン」ととらえて問題ありません。
この状態でも、条件が少し幅が広いので、もう少し絞ったケースとして考えています。

  • プロジェクトへのアサイン
  • プロジェクトは自社開発のプロジェクトで新規に始める
  • アサインする要員はプロパー(自社社員)
  • 要員は他のプロジェクトとの掛け持ちはしない
  • 自分の立場は「プロジェクトマネージャ」
  • 候補が10名程いて、4名を選択する

これだけそろうとかなり狭まります。

このとき、このブログを読んでいるかたはどんな基準を「適切」と考えるでしょうか?

個々の持つ技術スキルのレベルや必要なスキルの種類でしょうか?
売上をみこし、予算に合わせた原価ベースでしょうか?
運営したいプロジェクトの雰囲気でしょうか?

私は「どれもはずれていない」と考えています。
優先されるべきが何であるか?は状況によっても異なることが想定されます。
例えば、長期のプロジェクトでは、「運営したいプロジェクトの雰囲気」を優先にプロジェクトチームを組成した方が、
後々、「コミュニケーションによる問題」も発生しづらいとも言えますし、
短期リリース型では「個々の持つ技術スキルのレベルや必要なスキルの種類」を優先し、
ひといきに仕上げる事の方が重要かもしれません。

目的や状況によって「適切」である基準は異なり、都度「そのアサインが適切であるか?」を考える必要が出てきます。

先に条件を絞っただけとしても、なかなか答えを導き出すことが難しい。
プロジェクトをスタートさせたときに「アサインする要員が適切であるか?」

私がデッドラインを読み進めていた時には『よく考えてアサインすることが必要』という結論でした。

余談ですが、元は私は「能力主義」な面が少し強く、
デッドラインを読んだことで、その目的や状況によって「適切」であることが常に変動する。
ということを学んだ節です。

◆その人材を適所にあてはめる。

実はアサイン以上に、難しいと感じた内容がこの「適所」にあてはめるです。

何故難しいと考えるか?

能力だけを考えて当てはめると、大抵の場合しばらくすると上手く回らなくなります。
これは、特定の問題があった場合の属人化につながりやすいために発生する、
「個人」に対するナレッジの集中等マネジメントから見た問題点と、
特定スキルを持つ個人に負荷がかかり続ける事によってストレスが発生するためです。

かといって、スキルアンマッチなポジションへあてはめた場合、プロジェクト自体が回らなくなる可能性もあります。
この辺、バランスが難しいですね。

また、別の角度の問題もあります。
要員のスキル以外に個人の性格や特性を見た際、スキルとしてはコミュニケーションが多い場所の方が、
チームにとって良い影響を与えてくれる要員もいます。

だからといってその人の望まれるポジションが、仕事上コミュニケーションが多く発生するポジションにそのままあてはめるか?
というと、役割(や求められる成果)とのバランスを考える必要が当然出てきます。

人材を見た場合「要員」としてとらえて、ポジションを考えながらアサインする。
自身がプロジェクトを形成する場合にどんなチームを作りたいか?かなりの想像力が求められると思った節です。
作りたいチーム、運営されていく状況をとらえる想像力がプロジェクトマネージャに必要なんだなと、
割と当たり前だけれど、普段あまり考えない学びがありました。

◆人々の士気を保つ。/ チームの結束を強め、維持する。

最後の2つは1つにまとめようと思います。
※節としても同じような節にありました。

チームを運営するためにプロジェクトマネージャにとって必要なこと。
そして、リーダやマネージャを経験したことがあれば、1度はぶつかったことのある壁ではないでしょうか?
※私もぶつかりました。

ある意味で慣れた人にとっては、それほど難しい事ではないのかもしれません。

方法論としても、ビジネスライクに進める事が、一番順調であるケースもありますし、
構成要員によっては、アットホームな雰囲気で進める事が、チームの結束を強める事もあります。

結束したチームの強みはいくつかありますが、顕著に差がでるのは
「コミュニケーションエラーが少ない」「モチベーションが下がりづらい」と感じます。
この状態を作ることはある意味プロジェクトの成功のために必須とも言えます。

この点を如何に意図して行っていくか、また忘れずに実行できるか?
と私自身で考えたときには、まだまだ私は青いようでした。
※今でもコミュニケーションの内容で後悔することがままあります。

チームの士気を短期間にあげるのは「テクニック」で可能かもしれませんが、
その状態を維持することについては、私には時間を書けてやる必要があるなということを自覚できました。

以上までが、デッドラインのを読んだ中での考察です。
少しでも参考になれば。

—- デッドライン

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